胆石症(たんせきしょう)
概要
胆石症とは、胆のうの中に石ができてしまう病気です。この石が胆管を塞いだり、炎症を起こしたりすることで、さまざまな症状が現れます。
原因
胆石ができる原因は、胆汁の成分の変化や胆のうの機能低下など、まだ完全に解明されていません。しかし、以下のことが原因として考えられています。
【コレステロールの増加】
胆汁中のコレステロールが増えると、石ができやすくなります。
【胆汁酸の減少】
胆汁酸はコレステロールを溶かす働きがありますが、これが減少すると石ができやすくなります。
【ビリルビンの増加】
ビリルビンは赤血球が壊れてできる色素で、これが増えると石の色が黒くなることがあります。
【肥満】
肥満はコレステロール値を上昇させるため、胆石症のリスクを高めます。
【女性ホルモン】
女性ホルモンは胆汁の成分に影響を与え、胆のうの機能を低下させるため、女性は男性よりも胆石症になりやすい傾向があります。妊娠中や閉経後の女性、経口避妊薬を使用している方にできやすい傾向があります。
症状
胆石症の症状は、石の大きさや場所、胆管がどの程度塞がれているかなどによって異なります。
・右上腹部の痛み(胆石が胆管を塞ぐと、右上腹部に激しい痛みを感じることがあります。この痛みは数分から数時間続くことが多く、食事の後や夜間に起こることがあります。)
・吐き気や嘔吐(胆石によって消化がうまくいかず、吐き気や嘔吐が起こることがあります。)
・黄疸(胆汁が流れにくくなると、皮膚や白眼が黄色くなる黄疸が起こることがあります。)
・発熱(感染を伴う場合は、発熱することもあります。)
検査・診断
胆石症の診断には、以下の検査が行われます。
【血液検査】
肝機能や炎症反応などを調べます。
【超音波検査】
胆石症における基本的な検査で、胆のうや胆管に石があるかどうかなどを調べます。
【CT検査】
胆のうの周囲の臓器の状態や炎症の広がりなどを評価するの適しています。
【MRI検査】
胆のうや胆管、膵管の状態を詳しく調べます。
【超音波内視鏡検査(EUS)】
通常の超音波検査では見えない胆石の確認や微少な胆石などの発見に有用です。
治療
胆石症の治療法は、症状の程度や合併症の有無によって異なります。
【腹腔鏡下手術】
腹腔鏡を使用して胆のうを摘出する手術です。体に負担が少なく入院期間も短く早期退院が可能です。
【開腹手術】
開腹して胆のうを摘出する手術です。過去に開腹手術歴がある場合や、炎症が高度な場合に行われます。
【薬物療法】
内服薬で時間をかけて石を溶かす治療法ですが、適応が限られ再発率も高いのが現状です。
【体外衝撃波砕石法】
体の外から衝撃波を当てて、胆石を細かく砕く治療法ですが、現在はあまり行われていません。
予防
胆石症の予防には、以下のことが大切です。
【バランスの取れた食事】
高脂肪食を控え、食物繊維を多く含む食事を心がけましょう。
【適度な運動】
肥満を防ぐために、定期的な運動を心がけましょう。
【体重管理】
肥満の人は、減量することで胆石症のリスクを下げることができます。
アフターケア
胆石症の手術を受けた後は、以下の点に注意しましょう。
【食事】
医師の指示に従い、バランスの取れた食事を心がけましょう。
【運動】
医師の指示に従い、徐々に運動を再開しましょう。
【定期的な検査】
医師の指示に従い、定期的に検査を受けましょう。